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【FCトレンドコラム】フランチャイズで成功する人

フランチャイズで成功する人といっても、いろいろなタイプの人がいます。私の経験からフランチャイズで成功している人の共通点をお話しします。

経営者の資質

先ずは、経営者としての資質があることです。要は、フランチャイズをしっかり事業として管理して運営していく能力ということになるでしょうか。本部は店を営業するノウハウは教えてくれます。ですが、店を営業することと経営することは全くの別物。経営は加盟者自身の責任なんですね。優れた経営者であるためには、経営に関する知識は必要ですし、店のスタッフをまとめていくリーダーシップも大切です。会計知識もなくてはなりません。脱サラで独立開業する方でも、店がオープンした時から経営者です。経営者としての素養を身につけていれば成功の確率は高まるでしょう。ただ、これからフランチャイズ加盟を考えている方は、今から心配することはありません。店を開いてから勉強すればいいことです。

前向きな性格

次は、明るい未来を信じて頑張れる「前向き」な性格であることでしょう。フランチャイズは決して甘いビジネスではありません。店がオープンして、はじめから業績好調なんてことは滅多にあることではありません。つまづき、壁にぶつかりながら、一つ一つ課題を解決して目標に近づけていく努力が必要です。そんな時にいちいち落ち込んでいたのでは、成功はおぼつきません。フランチャイズの成功者の中には、過去に事業で失敗したという経験を持つ方が結構います。そうした方々は、過去の挫折を糧にして今の成功を掴んでいるんだと思います。事業に失敗はつきもの、明るく前向きであることは絶対に必要です。

順応性、適応性

最後は、順応性とか適応性、つまり物事を柔軟に受け入れる素直さだと思います。このことは、フランチャイズ特有のことかもしれませんね。フランチャイズというのは、わかりやすく言うと、本部がビジネスモデルを開発し、加盟者がお金を払ってそのノウハウを教えてもらうということです。ですから、本部の指導に従って店を運営することが大前提で、店を繁盛させる近道は本部の指導を守っていくことなんです。
店を営業していると、マニュアルに書かれていることより、「オレはこうしたほうがいいと思う」というようなことは度々あるはず。そんな時でも、マニュアルに素直に従う姿勢が大切です。自分のやり方でやりたいのならフランチャイズに加盟しないほうがいい。フランチャイズでは、「オレ流」は通用しないのです。

伊藤 恭
中小企業診断士
伊藤 恭
コラム著者のご紹介

成蹊大学経済学部卒業、イベント会社社長を経てFCコンサルタントとして独立。㈳東京都中小企業診断士協会フランチャイズ研究会会長、日本フランチャイズチェーン協会フランチャイズ相談室相談員等を歴任。豊富なフランチャイズ本部構築実績あり。日本経済新聞社主催のFCショー等での講演、FC専門誌・専門書の執筆多数。