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コラム

【最新FCトレンド|飲食業】2017年外食チェーン業界を振り返る(2017.12.31)

大晦日の本日,2017年の外食チェーン業界を振り返ってみたいと思います。慣例に従って今年の10大ニュースを,筆者の独断で選んでみました。来年は,ビールをはじめとする原材料の高騰,人材不足による労務コストの増大など,厳しい局面が予想されますが,とまれみなさま,よいお正月をお迎えください。

 

第1位 回転寿司業界再編 スシローと元気寿司,経営統合へ

最大手あきんどスシローと,第5位の元気寿司が,米卸最大手の神明(神戸市)の主導で経営統合。国内シェアで,「かっぱ寿司」,「はま寿司」,「くら寿司」の4大チェーンのなかで,頭一つ抜きんでる。スシローの規模の経済性と,海外展開に強みを持つ元気寿司とのシナジーが期待される。

第2位 幸楽苑 いきなりステーキにFC加盟,業態転換を図る

幸楽苑HDは,全チェーンの1割弱にわたる52点を年内に閉鎖した。不振店の大量閉鎖で財務体質の再建を図る。また,いきなりステーキにFC加盟し,路面店を中心に業態転換を進める。ラーメン単一業態で成長してきた同社だが,肉業態を新たな柱とすることで経営のリスク分散をする戦略であろう。

 第3位 鳥貴族をはじめとして 外食業態は軒並み値上げへ

28年ぶりに鳥貴族が税別280円から298円に値上げした。それに続くような形で,外食チェーンではメニューの値上げが相次いでいる。昨今の原材料費高騰,人材不足のコスト圧迫が深刻だ。ビールの値上げは2018年春にも予定されていることから,業界は更なる値上げを検討せざるを得ないだろう。

 第4位 マック,ワタミなど 業績復調

マクドナルドの2017年12月純利見込みは過去最高の200億円程度となる見込み。ワタミは複数の新業態転換が奏功して2018年3月期では最終損益が黒字転換する見込み。業界を牽引してきた両社は,トンネルの出口が見えてきたようだ。

第5位 外食業界の労務問題が顕在化

ロイヤルHDは年末年始の営業を行わない店舗を増やす。他チェーンも同じく,年中無休営業や24時間営業を見直す動きが進んでいる。採用難,時給高騰,残業代支払や社会保険加入の厳格化で,外食チェーンの労務コストが利益を圧迫している。

第6位 東南アジア中心に海外進出が活発

トリドールはミャンマーで低価格うどん店,串カツ田中はシンガポール進出,ホットランドはインドネシアに銀だこ,フジオフーズはベトナムに串揚げ店,など。

 第7位 イグジット型M&Aがトレンドに

トリドールは晩杯屋を買収,バルニバービは串揚げのリアルテイストを完全子会社化,など。IPOではなく事業売却をイグジットとする外食ベンチャーが増えている。

第8位 揚げ物業態が堅調 から揚げ,とんかつ,牛カツ

松屋フーズはとんかつ「松のや」天ぷら「ヽ松」,リンガーハットはとんかつ「濱勝」,アークランドは唐揚げ「からやま」,新興ゴリップ「勝牛」,など。

第9位 外食チェーン各社 デリバリー機能を外注

マック,元気寿司,スシローの首都圏エリアなどはウーバーイーツと提携,吉野家,大阪王将の一部などは出前館と提携,各社合理化と機動力向上を狙う。

第10位 2017年 外食チェーンの倒産

東京商工リサーチによると,飲食業倒産件数は,2017年1~11月で前年比19.8%増。2016年に中小企業庁長官賞を受賞した炭焼きピザ「ナポリス」の遠藤商事も4月に倒産。

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山岡 雄己
中小企業診断士
山岡 雄己
コラム著者のご紹介

1965年松山市生まれ。京都大学文学部卒。サントリー宣伝部を経て2002年独立。フードビジネスに強いFCコンサルタント。経営戦略策定からプロトタイプ開発、FCパッケージ開発まで、広範に本部構築を支援する。ぐるなび大学、日経FCショー講師、日経リポート執筆等、講演執筆多数。法政大学経営大学院 兼任講師。

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