日本フランチャイズ研究協会

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【最新FCトレンド|小売業】コンビニエンスストア(CVS)のここ1か月の動き(2017.4.10)

フランチャイズ(FC)全売上高の約4割、小売業FC売上高の約6割を占めるコンビニエンスストア(CVS)。

3月を中心とする各社の動きを拾いだしてみました。

 

JFAが発表した最新の統計でも(3月21日発表)、2月の対前年比は、昨年がうるう年で1日多かったことを差し引いて考えれば、堅調な伸びを示していることがわかります。しかしながら、昨今CVSに限らず、あらゆる業界で大きな課題となっている生産年齢人口の減少による人手不足により、今後のCVSの成長も安閑とはしていられません。
先月に「店内に宅配ロッカー設置」のニュースが複数あった通り、他業態である宅配便の慢性的な人手不足の影響が、自らの店頭にまで及んできています。

また、CVS店舗の従業員の確保も難しくなってきています。そんな中、ローソンが加盟店に従業員を派遣するサービスを、今秋をメドに全国展開すると発表しました。加盟店の要請に応じて、派遣拠点で研修を受けた従業員をローソンが派遣する形態ですが、店舗単独では必要な人手が確保しづらくなっている実態が浮かび上がっています。
コンビニの人手不足問題は、店舗従業員の確保はもちろんですが、大元であるオーナーの成り手の確保が今後の大きな問題です。オーナーの確保いかんで、これからの新規出店店舗数の動静に大きな影響が及びます。

さらに、セブン&アイ・ホールディングスが、同社の過去最大のM&Aにより米国の中堅CVS会社からCVSとガソリンスタンド計約1100店舗を取得したことも、将来的な人口減少の加速化・国内マーケットの縮小を想定した戦略として大いに注視する必要があります。

 

セブン‐イレブン

全店に食洗機を導入(2017/03/01:日経:P5)

経産省と内閣府が大規模災害時の食料備蓄配給拠点に指定(2017/03/05:日経:P5)

グループ共通PB「セブンプレミアム」を刷新(2017/03/10:日経:P15)

NBの日用品約60品目を平均5%値下げへ(2017/03/30:日経:P17)

宅配ロッカー設置へ(2017/03/31:日経:P17)

米国の中堅CVS・スノコLP(テキサス州)を3650億円で買収(2017/04/07:日経:P1)

 

ファミリーマート

ドラッグストアとの複合店を西尾市に出店、中部3県では初(2017/03/01:日経名古屋:P21)

四国地方の女性社員が考案のパンを中四国で限定販売(2017/03/01:日経MJ:P15)

中食の工場を刷新し、品質向上を目指す(2017/3/15:日経:P13)

店舗に宅配ロッカー 日本郵便向け まず都内2店で (2017/3/23:日経:P17)

ユニー内に店舗 19年度末までに約50店舗に導入  (2017/3/25 日経名古屋:P7)

「サークルK」「サンクス」、18年2月期のファミマへの転換は3,000店規模を計画(2017/03/31:日経:P17)

 

ローソン
「マチカフェ」は手渡しにこだわりコンテストで接客術を共有(2017/02/27:日経MJ:P19)

長谷川ホールディングスが衣類宅配クリーニングでローソンと提携(2017/03/07:日経:P15)

従業員不足の加盟店に人員派遣サービスを全国展開、1万人登録めざす(2017/04/05:日経:P15)

 

その他・全般

デイリーヤマザキが焼きたてパンで集客増し来期黒字転換(2017/03/03:日経:P17)

コンビニが薬販売・薬局併設でドラッグストアを猛追(2017/03/16:日経:P13)

コンビニ各社が客数減をカバーする単価アップ戦略を実施(2017/03/17:日経:P17)

コンビニ各社が「ミニ弁当」の本格的な販売を開始(2017/03/17:日経MJ:P15)

2月コンビニ客数1.3%減 うるう年の反動、競争も激化(2017/03/22:日経:P17)

 

西野 公晴

シニアコンサルタント

1960年三重県伊勢市生まれ。東京学芸大学教育学部卒。株式会社インテージを経て1993年独立。「正しいことを分かりやすく伝える、良い点を最大限伸ばす」をモットーに、FC本部の構築をはじめ、商業施設の立地診断・出店戦略策定・事業計画の立案を指導。 (社)日本フランチャイズチェーン協会SV学校講師、同研究会員。

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