事業内容CONSULTATION
フランチャイズ本部構築・立て直し支援
■フランチャイズ本部構築・立て直し支援
フランチャイズ(FC)とは,FC本部:フランチャイザー(FCザー)が,FC加盟者:フランチャイジー(FCジー)との間に契約を結び,自己の商標やサービスマーク等の営業の象徴となる標識および経営のノウハウを用いて,同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え,一方でFC加盟者はその見返りとして一,定の対価を支払い,事業に必要な資金を投下してFC本部の指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいいます。FCビジネスは契約に基づいており,FC本部とFC加盟者はそれぞれ独立した経営体として「共同事業」を行います。つまり,FCビジネスは「共同経営」ではないので,経営の成功・失敗の責任は,それぞれの事業者が負うということになります。
■フランチャイズ成立の条件
1. プロトタイプモデルが確立していること
FC加盟者がFC加盟してオープンする店の基本型がFC本部によって既に確立され,その有効性が実証されていることが必要です。
2. 標準化・システム化が可能であること
未経験者でも一定の研修を受けマニュアルに従えばFC[事業ができるように,運営が標準化・システム化されていることが必要です。
3. 一定以上の収益性・効率性があること
FC加盟者がFC本部に対して加盟金やロイヤルティを支払っても,十分な営業利益が確保できるだけの収益性が確保されていることが必要です。
4. オリジナリティーがあること
ライバル他社(チェーン)に差別化できる優位性や特徴があり,その内容が模倣困難性を有していること(ブラックボックス化)が必要です。
5. 一定以上の市場規模があること
セグメント市場規模が小さすぎるとFCビジネスが成立しないので,少なくともチェーンとして50店舗程度以上の店舗展開可能性が必要です。
6. 本部企業に資金力があること
FC事業の初期段階は,FCパッケージ構築,加盟開発マーケティング等に費用がかかるので,健全な財務体質と一定の資金調達力は不可欠です。
■フランチャイズ本部構築のステップ
フランチャイズ加盟企業向けCONSULTATION
フランチャイズ加盟企業の経営基盤強化支援
■CSV=価値共創による経営革新
これまでのFCビジネスは,展開スピードを上げることで規模の経済を享受することに重点を置いてきましたが,近年の少子高齢化と原材料高騰により,そのような競争戦略は成立しなくなっています。これからの地域のFC加盟企業(メガジー)は,FC本部の開発したビジネスモデルをただ単にトレースするだけでは不十分で,FC本部と協力してサービスや商品そしてブランド価値の向上を目指すことが中心課題となってきています。M. ポーターが提唱した価値共創(CSV)を援用するならば,FC加盟企業は地域社会との連携,ローカライズを通じて生活者の視点に立った価値を創造することが重要であり,FC本部とFC加盟企業のコラボレーションによる価値共創が,新しい時代のFCモデルとなるでしょう。
■組織開発,人事制度設計
日本におけるFCビジネスは,人手不足という社会的課題を背景に新たな局面を迎えています。FC本部が先進的なビジネスモデルやマネジメント手法を開発しても,地方のFC加盟企業(メガジー)における地元人材の確保と職場環境の整備がなければ効果を発揮することはできません。これからの時代のFC加盟企業には,従業員のモチベーションを維持しサービスの質を高めオペレーションを円滑に遂行するケイパビリティが求められています。すなわち,オペレーターの時代とも言えるこの状況において,FC加盟企業にとって組織開発や人事制度設計がこれまで以上に重要になってきており,かつ地域の特性に応じた人材戦略や職場文化の構築が地方経済へ貢献をもたらす可能性を秘めています。
■DX推進,業務改善
地方のFC加盟企業(メガジー)にとっても,デジタルトランスフォーメーション=DXは重要です。規模の経済追求から価値創造への戦略転換を図るうえで,DXの活用による顧客関係性マネジメント=CRMや顧客体験価値=UXにおける付加価値の向上が,独自価値の創出につながります。また,マネジメントをダッシュボード化するビジネス・インテリジェンス=BIや,単独の業務システムを連携するロボティック・プロセス・オートメーション=RPAを導入することで、FC加盟企業の経営効率を高めることが期待できます。さらに、新商品や新業態の開発にもDXを活用したプロセス・マネジメントが有効であり,これからの時代の新たなチェーン理論を構築するイノベーションへと繋がる可能性があります。